海角七号 - 七封情书 ●第一封信 一九四五年十二月二十五日、友子、太阳がすっかり海に沈んだ。これで、本当に台湾岛が见えなくなってしまった。君はまだ、あそこに立っているのかい。 友子、許しておくれ。この臆病な僕を、二人のことを、决して認めなかった僕を。どんなふうに、君に惹かれるんだったっけ。君は髪型の规则も破るし、よく僕を怒らせる子だったね。友子、君は意地张りで、新しい物好きで、でも、どうしょうもないぐらい、君に恋をしてしまった。だけど、君がやっと卒业した时、僕たちは戦争に败れた。僕は败戦国の国民だ。贵族のように、傲慢だった僕たちは、一瞬にして、罪人の首枷を挂けられた。贫しい一教师の僕が、どうして民族の罪を背负えよう。时代の宿命は、时代の罪。そして僕は、贫しい教师に過ぎない。君を爱していても、谛めなければならなかった。 ●第二封信 三日目、どうして君のことを思わないでいられよう。君は南国の眩しい太阳の下で、育った学生。僕は、雪の舞う北から、海を渡ってきた教师。僕らはこんなにも違うのに、なぜこうも惹かれ合うのか。あの眩しい太阳が懐かしい、暑い风が懐かしい。まだ覚えているよ、君が赤蚁に腹を立てる様子。笑っちゃいけないって分かってた。でも、赤蚁を踏む様子がとても奇麗で、不思议 なステ ッ プ を踏み ながら、踊 っているようで、怒った身 振 り、激 しく軽 やかな笑い声 。友子、その时、僕は恋に落 ちたんだ。 ●第三封信 强 风が吹 いて、台湾と日本の间 の海に、僕を沈めてくれれば良 いのに。そうすれば、臆病な自 分を、持 て余 さ ず に済 むのに。友子、たっだ数 日の航 海で、僕はすっかり老 け込 んでしまった。潮 风が连 れて来 る泣 き声 を闻 いて、甲 板 から离 れたくない、寝 たくもない。僕の心 は决まった、陆 に着 いたら、一生、海を见ないでおこう。潮 风よ、何 故 泣 き声 を连 れてやって来 る。人を爱して泣 く、嫁 いで泣 く、子供 を生んで泣 く。君の幸 せな未 来 図 を想 像 して、涙 が出 そうになる。でも、僕の涙 は潮 风に吹 かれて、溢 れる前 に乾 いてしまう。涙 を出 さ ずに泣 いて、僕は、まだ老 け込 んだ。憎 らしい风、憎 らしい月の光 、憎 らしい海。 十二月の海は、どこか怒っている。耻 辱 と悔 恨 に耐 え、騒 がしい...